広島にある植物屋<叢(くさむら)>の植物を2017年に湿板写真で撮影したシリーズ。<叢>が提案する“鉢に入っている個性溢れる植物”を、19世紀半ばにヨーロッパで発明されたと言われている湿板写真という手法で撮影した作品です。

写真は、被写体を匿名化する。時代も場所も無く、時間の経過も保留されたひとつのイメージは、被写体そのものとすら関係を切り離すだろう。記録された光の痕跡が示すのはフォルムとシェイプであり、意味や内容ではない。
しかし、イメージの全体や細部から展開される朧げな何かは、時に見るものを突き、あるいは包み、もしくはその精神に潜みこむように作用する。
叢の植物とコロジオン湿板法による制作は、写真というメディアが持つそのような機能のひとつを、より強く意識させるものであったように思う。

¥4,000 + Tax
Linen Hardback
52 Pages
18 × 26.4 cm
Limited Edition of 500 Copies
Published in September 2018
Designed by Naoya Yoshida (HIBA inc.)