Bギャラリーでは4年ぶり5回目となる写真家、大和田良の写真展を開催します。2部構成で開催される本展では、広島にある植物屋<叢(くさむら)>の植物を2017年に湿板写真で撮影したシリーズ『叢本草』と、2014年〜2016年にかけて関東近郊のライブハウスを撮影したシリーズ『LIVE HOUSE, TOKYO』の展示、販売をします。 『叢本草』は、<叢>が提案する“鉢に入っている個性溢れる植物”を、19世紀半ばにヨーロッパで発明されたと言われている湿板写真という手法で撮影した作品で、同じものは製作できない1点限りの写真となります。

写真は、被写体を匿名化する。 時代も場所も無く、時間の経過も保留されたひとつのイメージは、被写体そのものとすら関係を切り離すだろう。記録された光の痕跡が示すのはフォルムとシェイプであり、意味や内容ではない。
しかし、イメージの全体や細部から展開される朧げな何かは、時に見るものを突き、あるいは包み、もしくはその精神に潜みこむように作用する。
叢の植物とコロジオン湿板法による制作は、写真というメディアが持つそのような機能のひとつを、より強く意識させるものであったように思う。

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